【IT論考β】 慣れるまでの効率悪化は投資と捉える。[#393]
■ 世の中に同じ結果を得るのに
複数のやり方があることも
少なくありません。
完全に好みで使い分ければ
よい場合もあれば、
分かりやすさや効率に大きな
差がある場合もあります。
■ ITを使いこなすにおいても
そのような場面にはよく
遭遇します。
高機能なデバイスやソフトは
複雑さがあるゆえ
初心者向けの操作方法と慣れた人
向けの操作方法が用意されている
ことが多いのです。
初心者向けの操作方法は当然
分かりやすさを重視しています。
それ自体は良いことなのですが
細かな設定が出来なかったり
繰り返し同じことをやるには
非効率だったりとデメリットも
あります。
■ 例えば、質問に答えていくと
所望の結果が得られるウィザード
形式の操作は分かりやすいですが
何度も同じことをやる場合には
むしろ手順が増えて面倒です。
そのようなわけで、慣れた人には
分かりやすくはないけれども
より効率的に操作ができる方法が
用意されるのです。
ショートカットキーなどもその
一種と言えます。
知らなければ使いこなせないですが
覚えれば非常に効率があがります。
このように複数の操作方法が
用意されている場合、
より効率的な方法に移行する時が
もっとも効率が落ちます。
慣れないと使いこなせない
操作はある程度の訓練が必要です。
訓練期間中はどうしても効率が
落ちるのは致し方ありません。
だからといって、ずっと練習を
しないといつまでも習得できず、
結果として非効率な方法を続ける
事になってしまいます。
この一時的な効率悪化を「投資」
と捉えて我慢できるかどうかが
その先の成果を分けるといっても
過言ではないでしょう。
■ いつも時間におわれていると
そういった効率悪化に耐えられず
結果としてさらに時間に
おわれることになります。
緊急ではないが重要なことに
しっかりリソースを投下せねば
なりませんね、、。
今日の【まとめ】
■ 同じ結果に至る道は複数あることも
■ 多くの場合より効率的な方法は訓練が必要
■ 訓練時の一時的な効率悪化に耐えることがキモ