【IT論考β】 ときには妥協も必要か?[#398]
■ 一般的に「妥協」という単語は
あまりよい意味では使われない
ようです。
その響きの中にはどこか、
自らの意思をあきらめたという
否定的なニュアンスがあるから
でしょう。
■ 妥協を許さず、完璧なものを
作り上げる姿勢というのは
確かに素晴らしいです。
ただし、四六時中その姿勢で
物事に対応していると
万全を期すがあまり、遅々として
進まないという事象が発生します。
方向性(概要)を決めるのに比べ
完成度を磨いていく労力は
そのアウトプット向上に対して
指数的に増加するように思われます。
行くところまで行くと、
さらに完成度を高めるのに
非常に多くの時間や労力が
かかるようになるのです。
一方で、時間をはじめとする
リソースは有限です。
何かを極限まで高めるならば
その他の多くを諦めざるを得なく
なるでしょう。
もちろん、世界トップや人間国宝を
目指すのであれば、その努力も必要
です。
しかし、極めるべき「何か」も
わからぬまま完璧主義に陥ると
結果として時間を浪費することに
なりかねません。
■ 自らが取り組むことに対して
どのぐらいの精度を目指し、
どの程度のリソースを投下するかは
よく考えた方がよさそうです。
自戒を込めて、、。
今日の【まとめ】
■ 妥協を許さぬ姿勢はよいが
現実には結果につながらぬことも
■ 完成度を高めるほどより多くの
リソースが必要となる
■ どれくらいのリソースを割くかは
セルフコントロールを