【IT論考β】 情報を発信するにも受信するにも抽象度を意識することが必要。[#217]

IT

■ いまの時代はほんとうに情報に溢れていて
  かなり多くの人が溺れかかっている気がします。
  
  ネットの発展により情報の複製コストが
  下がったのがその一因でしょうが、
  
  それによってどんな抽象度の情報の
  流通量が増しているのかは注視したいところです。
  
  
■ いわゆるバイラルメディアとSNSによって
  大量拡散される情報というのは
  
  極めて具体的・即物的な情報が多いというのが
  筆者の見解です。
  
  すぐに役立ちそうなテクニックや豆知識は
  確かに魅力的ではあるのですが、
  その効果というのは一過性です。
  
  すぐに役に立つものほど、
  すぐに役立たなくなるものです。
  
  
  他には感情を揺さぶる系のネタも
  拡散されやすいようです。
  
  ショッキングな映像・画像や
  いい話・泣ける話などがその類いです。
  
  そういった情報そのものが悪いわけでは
  ありませんが、
  
  それらに一喜一憂するだけだとしたら、
  情報に踊らされていると言えます。
  
  
■ ネット上に存在する情報の多くは
  具体的なままであり、
  あまり抽象化されていません。
  
  
  それは、具体的な情報の方が生成するコストが
  安い場合が多いことや、
  
  ユーザにもより具体的な情報を求める傾向が
  強いからかもしれません。
  
  
  しかし、それらは賞味期限が短く、
  普遍性が薄いという点で、
  
  送り手と受け手の両者にとって
  あまりメリットがありません。
  
  
■ 抽象化された概念は理解するまでは大変ですが、
  体得すれば波及効果は大きいものです。
  
  ピタゴラスの定理などは遙か昔から知られており
  たった一行の数式で表現出来ますが、
  
  その重要性は非常に大きく、それが揺らぐことは
  今後もないでしょう。
  
  抽象化(一般化)された概念というのは
  これほどまでに影響力が大きいのです。
  
  
■ このような現実を考えると、
  日々インプット・アウトプットする情報の
  抽象度をより意識することが望ましい。
  
  そのように思う今日この頃です。
  
  
 今日の【まとめ】
 ■ 具体的な情報はすぐに役立つがすぐに役立たなくなる
 ■ 抽象的な概念は体得すれば波及効果が極めて大きい。
 ■ インプット・アウトプットする情報の抽象度に注意を
  
  
  

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