それ、キュレーションしてまでみるべき情報?

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今年の流行語に「キュレーション」を入れてもいいのではないかと思う今日この頃です。特に元気なのはスマホアプリ系のキュレーションメディアで、SmartNewsとかグノシーとか有名どころがいくつかあります。最近はTVでCMも流しているようですね。

さて、このキュレーションサービスというのは、玉石混交な情報が散在するネット上の情報から、有益なものだけをピックアップしてくれるというものです。

最近では、空き時間にはスマホでゲームをするか、キュレーションメディアでニュース(コンテンツ)をみる人が多いですが、それは暇つぶし以上の価値を得ているのでしょうか? スマホゲームに至っては、プロゲーマーでもない限りは娯楽以外の何者でもありませんし、キュレーションメディアも惰性で見ているだけで実のところ非生産的な時間なのではないでしょうか。

キュレーション対象となるWebサイトは数多ありますが、そこに対して一次情報たるコンテンツを供給しているのはいわゆるオールドメディアだったりします。継続的に一定品質以上の一次情報を供給するには相応の体制(資金・人員)が必要なことを考えると、そうなるのは必然の流れです。

つまり、現在のキュレーションサービスで得られる情報というのは二次情報や三次情報をキュレーションしたものです。次数が上がるほどに情報の鮮度も正確性も落ちるので、そもそもキュレーションサービスで得られる情報にどれほどの価値が得られるかは疑問符が付きます。

そうであるならば、自分で一次情報の供給源を複数おさえた上で、自分でその情報を取捨選択し適切な判断をする能力を養うことが、一番良いのかもしれません。これを手っ取り早くやってくれていたのが、現在絶賛炎上中の新聞だったのかもしれませんが。

結局のところ、ネット時代にこそツールに頼り切らない情報リテラシーというのは重要ですね、というありきたりの結論に落ち着くのです。

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