■ コンピュータの世界には「ベンチマークソフト」
というのがいくつもあります。
異なるコンピュータの性能を比べるために
作られた性能測定用のソフトです。
たいていのソフトはベンチマーク結果を
スコアとして提示してくれるので、
素人でも簡単に優劣の判断ができます。
それはそれでいいことなのですが、
ベンチマークソフトは万能ではありません。
■ 一口にコンピュータの性能を測るといっても
どのような処理を重視するかでスコアは変わります。
ベンチマークソフトはなるべく実際の利用に
近い処理を再現するものが多いですが、
コンピュータの使い方自体が多種多様な以上
どんなシーンにも有効なベンチマークは存在しません。
したがって、ベンチマークの結果と
実際の体感速度が乖離するなんてことも
なくはないのです。
したがって、あくまで参考として
用いるのが適切でしょう。
■ ところで、「ベンチマーク」という概念自体は
知的プロフェッショナルなら持っていても
よいかもしれません。
自らの状態や、アウトプットの精度を
なんらかの定量的(あるいは目に見える)な
モノとして比較可能にするということです。
主観というのはアテにならないもので、
「気分」として調子が良く/悪くても
それが以前と比べてどうなのかは
あまり正しく認識出来ないものです。
(熱っぽいと思っても、体温計が
なければどの程度の熱か分からないように…)
そんなときに、何かしら客観的な指標があると
非常に便利なわけです。
何をベンチマーク指標とすべきかは人によって
違うでしょうが、
何かしら持っておくと自らの好不調を測るのに
役立つのではないでしょうか。
今日の【まとめ】
■ コンピュータの性能を測るベンチマークソフト
■ 必ずしも体感速度と一致はしないので参考程度に
■ 知的プロフェッショナルも何らかのベンチマーク
指標があると便利
【IT論考β】 ベンチマークソフトの結果は参考程度に。
