【IT論考β】 個人用VPNを使って公衆無線LANを安全に利用する。[#87]

IT

■ 前回は(暗号化されていない)公衆無線LANでも
  安全に活用すべく、VPNのお話をしました。
  
  今回は、具体的な使い方についてです。
  
  
■ 念のため復習を。
  
  VPNとは、
  
  Virtual Private Network(仮想プライベートネットワーク)
  
  の略です。
  
    
  技術的には

   通信を暗号化することで、
   実質的に専用回線と同じ状況を作る

  ということです。

  
■ ところで、公衆無線LANを使った場合には
  通信は次のような経路で相手先に到達します。
  
   自分のパソコン
  ⇒公衆無線LANのAP(アクセスポイント)
  ⇒インターネット空間
  ⇒相手先(サーバ)
  
  
  今回、VPNによってセキュリティを強化するのは、
  
  自分のパソコン ⇒ 公衆無線LANのAP
  
  までの区間です。
  (暗号化されていない場合、
   この区間が盗聴されやすいのです。)
  
  
  【インターネット空間に出た後の通信は
   暗号化されるわけではないのでご注意下さい。】
   
   
  相手先(サーバ)までを全て暗号化する場合は
  別な手段/技術が必要です。
  
  ブラウザ上であれば
   URLが「https://」から始まっている場合
   URLの横に鍵のマークが表示されている場合
  には相手先(サーバ)まで暗号化されています。
  
  
■ VPNを利用するためのソフト(アプリ)は色々ありますが、
  複数のOS(Win/Mac/iOS/Android)に対応したものを
  紹介しておきます。
  
  
  無料でVPNが使える取り組みに
  
  筑波大学が実施している
  【VPN Gate 学術実験】
   http://www.vpngate.net/ja/
   
  があります。
  
  
  「学術実験」という位置付けですが、広く無料で使えます。
  詳細については、
   http://www.vpngate.net/ja/about_overview.aspx
  をご覧いただければと。
  
  
  導入方法はOSによって異なるので、
  
   http://www.vpngate.net/ja/howto.aspx
   
  の手順を参考にして下さい。。
  
  
  
  「もっと簡単に使いたい!」という方は、
  
  【Wi-Fi セキュリティ】
   http://www.sourcenext.com/product/pc/sec/pc_sec_000898/
   
  をお買い求めいただくのをオススメします。
  
  この製品は、製品紹介サイトにもあるように
  「Hotspot Shield Elite」をソースネクスト社が改題および
  サポート提供しているものになります。
  
  英語でも問題がない方は、
  【Hotspot Shield】
    http://www.hotspotshield.com/jp
   より無料版を使うことも可能です。
  
  
  
   もうひとつ、英語ですが
   ネット界隈では比較的よく取り上げられている
   【TunnelBear】
    https://www.tunnelbear.com/
    
   もご紹介しておきます。
  
   転送量が月に500MBまでなら無料で使えます。
  
  
■ なお、筆者環境では正常動作することを確認していますが、
  ご利用の際は各自のご判断にてお使い下さい。
  
  
 今日の【まとめ】
 ■ 公衆無線LANを使う際にはVPNを利用するのが安全
 ■ VPNソフト(アプリ)は複数あるのでニーズにあったものを
 ■ ご利用は各自のご判断にて

タイトルとURLをコピーしました