インターネットのフリーミアムはリアル世界の知識労働者にはツライ世界??〜その1〜

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インターネットの普及によって、様々なコンテンツやサービスが無料で利用できるようになりました。ニュースもほとんどが無料で読めますし、メールもGmailをはじめとするフリーメールがあります。専門知識もWikipedia先生が教えてくれます。とても便利な世界になって喜ばしい、、のでしょうか?

どんなコンテンツもサービスも、それを作るには幾ばくかの原価がかかっています。他人様のコンテンツを持ってきて多少の編集だけをする類いのメディアはともかくとして、真にコンテンツを作るにはクリエーターたる知識労働者が必要です。もちろん、その周囲にそれらをサポートする人々も必要です。サービスを作るにしても同じことで、原価がゼロでサービスが作れると言うことはありません。

確かに、インターネットの普及によって物理的なモノの調達は必要なくなったり、原材料として使うプログラミング言語自体は無料なので、人件費を除いた製造原価がリアル世界よりも小さいことは確かです。そして、データは限りなくゼロ円に近い価格でほとんど無限に複製可能であり、それらを人々に届ける(配信する)コストも非常に小さくてすみます。このような環境が、インターネット上に無料のコンテンツやサービスを生み出した一つの要因ではあるでしょう。

とはいえ、コンテンツやサービスが知識労働者の成果であるならば、そこに対しては何らかの報酬が与えられて然るべきです。リアル世界では、コンテンツの制作者はもちろんのこと、様々な知識労働者が活躍していますが、当たり前に報酬が存在しています。仕業に代表されるような、ほとんど知識そのものがウリである職業もあり、そういった人々の助言を受けるには相応のチャージが発生します。

しかるに、ネット上の世界になった瞬間にその習慣が失われます。多くの人がネット上にあるものは基本的にタダだと思ってしまうのです。

果たしてそれで問題ないのか? 長くなったので次回に続けます。

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