■ 最近はめっきり使う機会も減りましたが、
いまでもデータを記録する媒体として
CDやDVDという選択肢があります。
少し前まではフラッシュメモリの容量は
そう大きくはありませんでしたし、
容量単価も高かったので相対的に単価の安い
CD-RやDVD-Rは便利な存在でした。
(もちろん、いまでも普通に用いられますが、、)
■ ただ、このCD-RやDVD-Rには記憶媒体たる
メディアの寿命があまり長くないという欠点が
あります。
工場でプレスされて出荷されているCDやDVDと
自分でデータを書き込めるCD-RやDVD-Rは
メディアのつくりに違いがあります。
ご想像の通り、CD-RやDVD-Rの方が媒体は
劣化しやすく、
10年単位での保存には適さないとも言われています。
特に、海外生産された超安価なメディアは
耐久性に難があるという実験結果もあります。
保管方法にもよるので具体的に何年というのは
難しいですが、
重要なのは
【データはデジタル化して永遠でも
媒体はアナログな存在であり永遠ではない】
という事実です。
どんな媒体に記録しようと、媒体は劣化します。
そしてその劣化の具合は高度なテクノロジーが
使われているほど速いと考えるのが妥当です。
つまり、ローテクなものほど長持ちするのです。
紙に書いた方が安全であり、
究極的には石に刻み込む方が長持ちします。
10万年後まで残したいのなら、
そもそもデジタルデータはNGなのです。
(そのような需要がどこまであるかは
微妙ですが、、、)
■ この媒体の永続性問題という悩みは
クラウドサービスが解放してくれるのかもしれません。
媒体の管理は事業者側に任せてしまえるのが
クラウドサービスの一つの利点でしょう。
ただ、今度はクラウドサービス事業者の永続性を
気にする必要はありますが…。
今日の【まとめ】
■ デジタルデータは永遠でも
それを保存する媒体は永遠ではない
■ クラウドサービスは媒体の永続性問題へのひとつの解
■ ただしクラウドサービス事業者の永続性問題は残る