たまには既存メディアの擁護など。まだまだTVは終わらない?

ほぼエッセイ

インターネットの登場以後、TVの凋落が叫ばれて久しい昨今。このままTVが滅び行くのかを考えてみます。

バイラルメディアも栄枯盛衰?」で、ネットメディアの中でもバイラルメディアは人の感情に訴えかけるネタが多いと書きました。これを即物的と捉えるのであればTVも似たようなものかもしれません。目先の視聴率や制作費のカットに目を奪われている、などといわれているTVではありますが、視聴率ほしさ自体は今に始まったことではありません。

一方でTV業界というのはいまでも人気のある業界なので、優秀な人材が多数いることも事実でしょう。また、制作費がカットされているといったところで、使える制作費はネット系のメディアとは雲泥の差があるはずです。

エンターテインメントという点では、個人の好みが多様化しているという面もあるので何とも言えませんが、報道やドキュメンタリーなどリソースの有無が質につながる分野についてはTVはまだまだ強いやもしれません。

ネットとカメラ付き携帯のおかげで誰もが記者になれるようになったとはいえ、それは速報性のあるニュースや裏話的なものについてです。長期間に渡る取材や多方面への丹念な取材などが一個人で出来るようになったわけではありません。そういった部分についてはどうしても人的・金銭的リソースが必要です。

そうやって集めた情報を映像として広く公開するという点では、まだまだTVの方に優位性があるといえるでしょう。電波に乗せて不特定多数に対して一気に情報を運ぶ威力はネットでは実現できません。

このあたりをうまく使えば、まだTVが生き残る道もあるように思えますが…。

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