IT革命とは情報伝達の簡単化。

IT

グローバル化とIT化というのは昨今の世界を語るにおいて切り離しがたいキーワードとなりつつあります。今回はIT化ということに関するお話です。

IT化というのは非常に曖昧な単語です。2000年頃にはIT革命という単語が生まれましたがはたして何が革命だったのか?単なるIT化とは違うのか?という疑問がうまれます。

IT化はコンピュータが生まれたときから進行はしていました。IT革命ということばはそこにインターネットの登場という文脈を追加すると解釈できます。さて、IT革命のなにがすごかったかというと、情報の伝達がそれまで以上に簡単になったということです。

情報の伝達が簡単になったことは過去にもありました。グーテンベルクの活版印刷が好例です。人間が手で書き写す「写本」ではその生産量には限界があります。したがって多くの人に情報行き渡らせるのは難しく、情報は偏在していたわけです。

あるいは、電話の普及もそうでしょう。ほぼリアルタイムで遠くへ情報を伝達する手段としては電信がありましたが、より簡単にリアルタイムに音声で情報を伝達できるという点で電話が優れています。

そして、IT革命とよばれるものは、電信のコンピュータ化といってもよいでしょう。電信の時点で、情報をビットの列に置き換えるという発想はできていました。それがより人手を介さずに、より効率的に、より高速に行えるようになったというのが非常に大きな価値をもたらしています。

情報化社会とよばれる以前から情報には価値があったわけです。それがより簡単に流通できるようになったことで、ことさらに情報に焦点が当たるようになったというのが本当のところでしょう。

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