所有から利用へ。

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ITのクラウド化で「所有から利用へ」などといわれていますが、なにもそれはITに限ったものではないようです。

若者の車離れが叫ばれていますが、公共交通機関は地方部では衰退の一途ですから、特に地方では車が必要なくなったわけではありません。しかし都会では公共交通機関も十分に整備されているので車がないと生活出来ないかというとそうでもありません。都心部は駐車場代も値が張ることもあり車を所有するということには懐疑的な人もいるでしょう。

都会で車を持つのはちょっと…、と思いつつでも車を使いたいというニーズに合わせて最近ぼちぼち普及し始めたのがカーシェアリングです。車を一時的に利用するというのはレンタカーという仕組みがもともとあります。レンタカーに比べてより短時間で、より気軽にというコンセプトなのがカーシェアリングと言えます。カーシェアを現実的なコストで行うためにはある県内に利用者が一定数存在することが必要です。また、利用頻度が適度に低く、かつ利用者間でのバッティングが起きにくいのがベストです。このあたりの条件を人口が疎らな地方で満たすのは難しいですが、都会であれば可能です。特に昨今はタワーマンションが流行なので、マンション内でシェアするだけでも運用可能でしょう。

車以外にもインターネットを通して様々なモノがシェアされるようになりつつあります。

モノに満ちあふれた時代においては、所有するということがあまり重要視されなくなっているのかもしれません。そもそも、モノは何らかの便益を満たすのが目的なので、必要なときに使えれば利用という形でも問題ありません。大量生産・大量消費モデルは必ずしも所有が必要ではないという価値観のなかでは衰退していくのかもしれません。

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