【IT論考β】 ファイルをコピペしまくる代償…。[#344]

IT

■ コンピュータの持つ力の中でも
  情報を複製するコストが低い点は
  
  極めて魅力的であり、そのために
  使うと言っても過言ではないくらいです。
  
  いわゆるコピペを駆使することで
  簡単にデータを複製しつつ、
  
  必要に応じた加筆修正を行うことが
  可能です。
  
  
  したがって、世の中にはコピペで
  作られた資料が氾濫するのですが、
  
  コピペの気軽さこそがコンピュータの
  致命的なデメリットでもあるのです。
  
  
■ コピペというのは、当たり前ですが
  「元データを一言一句そのまま複製」  
  します。
  
  そこに誤りが含まれていようが
  日付など修正すべき点があろうが
  関係なく複製します。
  (そんなことコンピュータに
   判断できないですから…)
   
   
  よって、一歩間違うとあとから大量に
  修正を行う必要が生じることもありえます。
  
  文字列の置き換えなど「一括置換」で
  処理できる場合はよいのですが、
  
  修正に手作業が必要になるとかなり
  悲惨なことになりかねません。
  
  コンピュータが大量複製した誤りを
  人間が直すのは本末転倒です。
  
  
  コピペの利便性は享受しつつも
  安直なコピペは慎むというのが
  
  長期的にITと上手く付き合う
  コツになるでしょう。
  
  
  どこのデータをコピーしたかを
  分かりやすくするためにも
  
  テンプレートを作成することで
  コピペ元を絞るのは有効です。
  
  コピペ元となる原本を作る
  というわけです。
  
  
  出来ればテンプレート内の
  日付や番号などは自動生成したい
  ところですが、
  
  難しい場合には、毎回修正が
  発生する場所を
  
   ●●月 ●●日
   
  などと書いておくだけでも
  有効でしょう。
  
  
■ デジタルデータは増えることはあっても
  減ることはまずもってありません。
  
  そう考えると、コピペすることを
  前提としつつも、複製されたデータの
  管理や修正が行いやすいよう工夫するのが
  重要でしょうね。
  

 今日の【まとめ】
 ■ コピペの力はIT活用の最大のメリット
 ■ 誤りを大量複製する致命的なデメリットでもある
 ■ いかに元データを管理するかが一つのコツに

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