大学の一科目分をいまから学ぼうとすると…。

ほぼエッセイ

社会人になるとゆっくり学ぶ時間がない、などと言いますが本当にそうなのかを少し考えてみます。

学生時代は週五日、朝から夕方まで学ぶことができます。とはいいつつも、毎日びっしりと講義を受ける学生は良くも悪くも少数派です。よって平均的な学びの時間は案外少なくなります。

大学の1コマはたいてい90分です。それを15週間で学ぶスタイルが日本の一般的な大学講義です。合計で22.5時間の講義ということになります。一つの科目を履修しようとした場合、講義だけなら丸一日もかからないのです。

さすがに22.5時間を通しで学ぶのは教える方も教わる方も無理でしょうし、2日間にわけても少し厳しい。3日間にするとどうでしょうか。時間としては1日8時間以内に収まります。3連休を丸々使えば学べるということになります。

3連休は年に6回程度はありますから、3連休のたびに一科目ずつ学んでいったら案外たくさんのことを学べます。

もちろん、3連休のたびに学ぶというのが果たして「ゆっくり学ぶ時間」なのか?という問題や、予習や復習の時間はどう確保するのか?という問題は残ります。とはいえ、少なくとも大学の一科目分の講義を受けられる程度の時間は社会人でも捻出可能ということです。

これはよくよく考えてみれば当たり前の事です。社会人をしながら資格試験勉強をしている人が多数いることも考えれば当然の帰結です。しかし、案外盲点というか「社会人になるとまともに学ぶ時間がない」と固定観念にとらわれている人もあるやもしれません。

まぁ、社会人も学べるからといって、多くの人が思っている「大学の時にもっと勉強しておけば良かったなぁ」という後悔が消えることはないでしょうが…。

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