大事なことは大体知ってる。でも大体の人は出来ていない。

ほぼエッセイ

この世の中を楽しく生き抜くために、あるいは成果を残すために必要なことというのは別に目新しいものではないのかもしれません。誰もが一度ならず聞いたことがあるような基本的なことが大半でしょう。しかし、知っていることと実践できることの間にはあまりに大きな断絶があります。

相手の身になって考えるだとか、目標をもって日々を過ごすだとか、そういう基本的なことが大事であろう事はほとんどの人が薄々は感じているでしょう。それなりには理解している人も多いでしょう。

しかし、こういったことは短期的に成果が目に見えてくるものではありません。換言すれば、すぐに儲かるとか給料があがるという効果は見込みにくいのです。その割には、身につけるのは結構難しかったりします。

一方で、様々なテクニックやハウツーなど、短期的に成果の見えやすいものも今の世の中にはあふれています。即効性が見込めるだけに、多くの人はそちらに飛びつくのでしょう。そして、有限たる時間というリソースをそういった事の習得に費やし、原理・原則を身につけることがおろそかになってしまうのはないでしょうか。

ただ、即効性のあるものほど廃れるのも早く、その効果が減じてしまうのも早いでしょう。それが証拠に、日々多くの書籍(ビジネス書)が出版される一方で、ほとんどの本が絶版となり消えてゆきます。古典として残るのは、原理・原則を語っているものであり、本質的には同じような主張が生き残るのです。

そこまで理解していてなお、目先のテクニックやハウツーに走ってしまう人も多いのかもしれません。そうでなければ、「7つの習慣」や「人を動かす」がこれだけ売れているのに、世知辛い世の中になるはずはないでしょうから。

人間とは不合理なものです、、、。

 

 

 

 

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