【IT論考β】 非同期通信の罠に気をつけよ。[#302]

IT

■ 通信方式には「同期通信」と「非同期通信」
  という2種類が存在します。
  
  日常の例でいうと同期通信の代表格は電話で、
  メールやテキストメッセージが非同期通信です。
  
  そう考えるとネットの普及により
  コミュニケーションツールとしての
  非同期通信が発展したといえるでしょう。
  
  手紙は昔からある非同期通信ですが、
  コストや通信のタイムラグを考えると
  必ずしも使い勝手はよくありません。
  
  
  これに対してメールはコストも安く
  ほぼ瞬時に相手先に到達するので
  もはやビジネスでは必須の通信手段と
  なりました。
  
  最近はLINEをはめとする
  テキストメッセージが勃興していますが
  これも基本的には非同期通信です。
  
  
■ 非同期通信のメリットは通信を行う際に
  必ずしも相手と同時でなくともよい点です。
  
  電話は同期通信なので、相手が電話口に
  出てくれないと、まったくコミュニケーションを
  始めることができません。
  (留守電という手はありますが、、)
  
  したがって、特に相手のスケジュールが
  わからない場合などには非同期通信は重宝します。
  
  
  ただ、なんでもかんでも非同期通信が
  よいかというと、そうでもありません。
  
  意見や予定のすりあわせなど、
  相手とコミュニケーションを図りながら
  結論を出していく時に
  
  非同期通を使っているとかえって
  時間がかかります。
  
  メールは1:Nの通信には役立ちますが
  会議のようなN:Nの通信をしようとすると
  収拾がつかなくなるでしょう。
  
  このような場合には同期通信たる電話を
  かけたり、会議をセットして一堂に会するほうが
  さっさと結論を導き出すことが可能です。
  
  
  ちなみに、テキストメッセージの「既読」
  表示機能は返信をある程度強要する効果があり、
  非同期通信を同期化する効用が望めます。
  

  とはいえ、それは擬似的な同期通信であり
  非同期であることには変わりないので、
  
  使い方を誤ると同期通信と非同期通信の
  両方のデメリットばかりが強調されることに
  なりかねません。
  (同時に拘束されかつ時間がかかるなど、、)
  

■ ネット時代になって便利になった
  非同期通信ですが、
  その使い方には注意が必要ですね。
  
  あくまでコミュニケーションツールですから。
  
  
 今日の【まとめ】
 ■ インターネットは非同期通信を便利にした
 ■ すりあわせが必要なときは同期通信に軍配
 ■ ケースバイケースで使い分けないと効率が下がる
  
  

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