【IT論考β】 それ、本当に第二領域?[#245]

IT

■ よく時間管理のセミナーなどに行くと
  次の二軸なマトリックスが登場します。
  
   ・緊急/緊急ではない
   ・重要/重要ではない
   
   
  これでマトリックスを作ると
  
   ・緊急 かつ 重要 ⇒ 第一領域
   ・緊急ではない が 重要 ⇒ 第二領域
   ・緊急だが 重要ではない ⇒ 第三領域
   ・緊急ではない かつ 重要ではない ⇒第四領域
   
  となります。
  
  セオリーとしては、
  第一領域はやらないわけにはいかないとして、
  
  次にやるのは第二領域ということになります。
  
  
  が、往々にして
  しょうもない内容の電話みたいな

  緊急(ぽい)が重要では第三領域に
  時間を配分してしまうというのが人間です。
  
  
  これはこれで乗り越えなければならない
  課題ではあるのですが、
  
  次に出てくるのは
  
   「第二領域も結構多くね?」
   
  という問題です。
  
  
■ 「これ、やったほうがいいよなー
   重要だよなー」
   
  ということをあげつらっていくと
  恐らくそれなりの量になります。
 
 
  ドラッカーによれば
  
   いかに単純化し組織化しても、
   なすべきことは利用しうる資源
   よりも多く残る。
   
   機会は実現のための手段よりも多い。
   したがって優先順位を決定しなければ
   何事も行えない。
   
     (『創造する経営者』)
     
  とのことなので、  

  すべてに手をつけることは不可能という
  状況が生じるというわけです。
  

  
  つまり、取捨選択の必要性が生じます。
  
  もちろん、波及効果の高いものが
  優先順位が高くなるわけですが、
  
  一方で、「実はいうほど重要でもない」
  という事柄も混じっているのではないでしょうか。 
  
  中期的には重要だけど、長期的には
  対して意味のないことなどです。
  
  
  どれくらいを短期とり、
  どれくらいを中期・長期と考えるかでも
  
  選択は変わってくるでしょうから難しいですが
  少なくとも、なにも考えずに選ぶよりは
  ましな結果になるでしょう。
  
  
  一見、回り道に思えても長期的には
  極めて重要なことなんていうのはありそうです。
  
  
■ いやいや考え始めると奥が深いですね。

 今日の【まとめ】
 ■ 第二領域の事項に対して時間が足りないことも
 ■ 「なすべきことは利用しうる資源よりも多く残る。」
 ■ 時間軸をどれくらいにとって選択するかがポイント

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