■ 現代の資本主義経済のもとでは
提供される商品・サービスの対価として
価格というのが決定されますが
常に商品・サービスの価値=価格とは
限りません。
よくあるのは「お試し価格」と称して
通常より安価な価格を設定したりするケース。
場合によっては無料になることもあります。
この場合は最終的には適切な価格の商品や
サービスの提供を意図しているわけです。
ただ、近年では本当にタダというモデルも
結構あるのでかなりややこしくなります。
■ 昔からあるのはTVの民放放送で、
視聴者は無料な代わりにCMが存在し、
コンテンツの代金はスポンサーが払います。
この広告モデルはインターネット上では
数多く存在しています。
誰もが使っているだろうGoogleのサービスが
まさにこのモデルであり、
検索サービスやGmail・YouTubeはすべて
無料で使える代わりに、広告主がGoogleに
支払いを行っています。
このモデルのよいところは、
もちろん「タダ」でサービスが使える
という点です。
ただし、それがいいことばかりかというと
案外そうではないかもしれません。
人間は有料であれば
「その商品・サービスが必要か?」
を明確に意識しますが、
タダになった瞬間に
「とりあえず、使っておくか」
という思考に陥ることが多いようです。
確かに、商品やサービスそのものは
タダだとしても、それを利用するには
当然ながら「時間」が必要です。
YouTubeがタダだといっても
閲覧すると自らの可処分時間は減るわけで
本当の意味でコストがタダなわけでは
ありません。
(YouTubeで時間をうっかり浪費
してしまった方は筆者含め多いのでは、、)
■ ネット上には沢山も無料サービスが
存在しますが、タダだからといって
見境なく使っていると時間だけが
過ぎていきます。
無料でも品質の良いものは存在する一方で
時間の消費に対して割が合わないものが
あるのも事実でしょう。
このあたりはよく吟味して使わないと
いけないですね。
タダだからといって思考停止に
陥らぬよう…。
今日の【まとめ】
■ 商品・サービスの対価として価格が存在する
■ ネット上では受益者が対価を払わないモデルも多数
■ タダでも時間は消費するのでそこまで含めて価値は
判断する必要があり
【IT論考β】 タダより高いものはない? 〜無料サービスに要注意〜[#333]
