【IT論考β】 ネットバンキングで不正送金されるリスクは考えてますか?[#192]

IT

■ 銀行の窓口やATMに行かずとも各種の取引が
  出来るネットバンキングは
  
  時間効率を最大化するという観点からも
  必須のツールといえます。
  
  
  自宅やOffice、あるいは移動中でも
  送金指示や残高確認が行えるメリットを
  享受しない手はありません。
  
  
  とはいいつつ、気になるのは
  ネットバンキングのセキュリティ対策です。
  
  
■ ここ数年、急速にネットバンキングの不正送金
  被害は増えています。
  

    警視庁によると、2014年の被害総額は
    
     29億1000万円
    
    発生件数は1876件だったそうです。
    
  これは前年比で被害額は2倍以上、
  件数も5割増になっているとのこと。
  
  
  全国銀行協会の発表によると
  個人口座については90%以上の被害が
  補償されているようですが、
  
  法人口座については数値が公表されていないため
  不明です。
  
   ※個人口座は利用者に重過失がない場合には
    原則として補償される対応がとられている模様
    
    法人口座への被害については全銀協より
    下記のようなお知らせが出ています。
    
    【法人向けインターネット・バンキング
     における不正送金にご注意!】
      http://www.zenginkyo.or.jp/topic/detail/nid/3563/
      

  いずれにせよ、ひとたび被害にあえば
  手元の現金が(一時的にせよ)失われるので、
  その影響は甚大です。
  
  
  したがって、ネットバンキングのセキュリティ
  については、
  
  他のWebサービスとは別なレベルで考えておく
  必要があるでしょう。
  
  
■ パスワードの管理はもちろんのこと、
  多くの銀行で導入されている乱数表も
  厳重に管理する必要があります。
  
  
  私見ですが、乱数表は
  
   パスワードを暗号化せず印刷してある
   
  ようなものだと考える方が妥当だと
  考えています。
  
  
  先ごろ、三菱東京UFJ銀行は乱数表を廃止し、
  
  すべてをワンタイムパスワード方式に切り替えると
  発表したことを鑑みても
  
  現代のサイバー攻撃に耐えうるセキュリティ対策
  ではないということでしょう。
  
  
■ いまいちど、ネットバンキングのセキュリティ対策を
  見直す必要があるやもしれませんね。
  
  参考;【ネットバンキングを安心して利用する5つのヒント】
    http://www.is702.jp/special/1628/
  
  
 今日の【まとめ】
 ■ ネットバンキングは時間効率をあげる便利な存在
 ■ 不正送金の被害額・件数は年々増加傾向に
 ■ 他のWebサービスとは違うレベルでセキュリティ対策を
 

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