論理的思考能力もいいけれど、抽象思考能力もないと厳しい?!

ほぼエッセイ

ビジネスパーソンに求められるスキルのひとつに論理的思考能力というのが、よくあげられます。異なるバックグラウンドを持つ人々を説得するためにはロジックの力が不可欠なので、確かに必要な力ではありましょう。しかし、あわせて持っておきたい力があります。

それが抽象思考能力なのです。この力が組み合わさったときに論理的思考能力というのは真価を発揮するのです。

個別具体の世界では、問題解決をしようとしても時間がかかります。それは多くの場合前例がないからです。つまり過去のデータがないので、その場その場で仮説検証を行いながら進む必要があります。

一方で抽象化された世界にはすでに多くのツールがそろっています。様々な学問で確立・実証された理論があります。これを使えば問題解決のスピードアップが可能です。卑近な例が「公式」です。問題を公式にあてはめることでほぼ自動的に答えを出すことができます。

しかし、公式に問題をあてはめるためには、問題の抽象化が必要です。具体個別の問題から公式にあてはめるべき部分を抽出する力がなければ、公式が目の前にあっても宝の持ち腐れです。

抽象思考能力によって、個別具体の世界から抽象世界に移動し、そこでロジックを駆使することで高速思考が可能になります。そして、最後に個別具体の世界へ再展開することで、個別具体の問題に解決策を導くのです。

この能力も日々是訓練ですね。

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