クラウド化っていうもある種の原点回帰。

IT

数年前に出てきたときは「またお得意のバズワード?」と思った「クラウド」という単語ですが、もはや定着した感があります。まぁ定義が曖昧でサービスを提供する側が好きなように解釈して使っているという問題はあるのですが。

さしあたり、データの保存や処理といったものをローカルのデバイスでは行わずに、インターネット上で行う方向にシフトすることをクラウド化ということにします。

つまり、ユーザにとって必要な情報はクラウド側からサービスとして提供されるという形になるわけですが、この概念自体は特別新しいわけではありません。クラウドでは文字通り「雲の中」で処理が行われますが、中央にある(ユーザの目の前にはない)コンピュータで処理をするというモデルは昔からあります。と、いうよりもそっちの方がメジャーだったのです。

一昔、いや二昔前はコンピュータというのが非常に高価だったので、コンピュータは中央においてユーザのもとには入出力装置(キーボードとディスプレイ)だけがあるという形だったのです。そうやってコンピュータのリソースをシェアしていたのです。それがコンピュータの価格低下とともに一人一台化が進み、まさにPersonal Computerの時代になったでした。データの保存や処理がユーザの手元で行われるようになったのです。

それがいま、クラウド化という形でまたユーザの手元から離れようとしています。これはある意味では原点回帰といえるでしょう。とはいえ、手元にあるデバイスは昔のちょっとしたコンピュータ並の性能があるのですが。

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