別に掲示板に限らず、うそはうそと見抜けないと…

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何日か前に「LINEでスタンプを一回送信すると、LINEの運営会社が3円儲かる」という趣旨のデマがネット上を賑わせたようです。某巨大掲示板で有名な「うそはうそであると見抜ける人でないと…」という言葉を思い出します。

今回の場合はどう考えればうそであると見抜けたか。ロジカルに考えればそう難しくはないはずです。

「LINEの運営会社が3円儲かる」ためには誰かがその3円を支払う必要があります。1 端的に考えれば、その負担者は利用者かその他の誰かです。LINEのスタンプは送信毎に課金するタイプのものではないので、利用者が負担するという可能性は消えます。では、その他の誰かはあり得るか?

GoogleのAdSenseのような仕組みではユーザがクリックすると、広告の出稿元がGoogleに広告料を支払い、その一部がサイトの運営者に流れます。金銭を支払わないユーザの行為が第三者に利益をもたらすことはあり得ます。あとはそれが今回のケースでも起きるのかを検討します。AdSenseが成り立つのは広告をクリックして(サイトに来て)もらうとうれしい人(=広告主)が存在するからです。だから広告料を支払っています。では、お金を払ってでもLINEのスタンプを送信されたほうがとうれしい(得をする)人がいるのかどうか?スタンプのデザイナーはそれなりにうれしいでしょうが、お金を払ってまでそれを促進する理由はありません。どうやらお金を払う第三者はいなそうだという結論にたどりつきます。

もちろん、自分の知らないビジネスモデルが確立されていて本当に3円のお金が流れないとも限りません。それでも、自らの考え得る範囲においてそのような可能性は非常に低いという結論はだせます。そこまで考えが至れば、むやみやたらと拡散するという行為には走らないはずです。やはり、うそはうそと見抜けないとソーシャルメディアを使いこなすことも難しいかもしれません。

  1. スタンプ送信毎に何らかのコストカット策が働いて収益が3円ずつ改善するという論理もなくはないですが、今回はそこまで立ち入りません []
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