■ Googleはメールより安全にやりとり
することに熱心で、
Gmail同士のやり取りなら暗号化
された経路で送受信できるように
なっています。
■ すべてのメールがそうなるよう
普及活動にも力をいれているようで、
最近は暗号化されていない経路を
通過した(する)メールには
赤い鍵マークが表示されるように
なりました。
【鍵マークに関するヘルプ】
https://goo.gl/wngMJW
ただ、いまのところ日本で
やり取りされるメールはあまり
暗号化された経路を通っていません。
実際にGmailで受信したメールを
見れば分かりますが、
大手の金融機関やメディア各社など
名だたる企業からのメールにも
赤い鍵マークがついています。
つまり、暗号化されていない経路を
通って送信されているということ。
セキュリティの意識の問題なのか
コスト的な問題なのかは不明ですが、
事実としてそのレベルだということは
知った上でやり取りをすべきでしょう。
■ ちなみに、暗号化されていない経路を
経由するメールのセキュリティレベルは
イメージとしては葉書と同程度
と考えれば妥当なところでしょう。
通常はポストに投函したら、
他人に見られることなく相手に
配達されますが、
集配に関わる人が盗み見することや
途中で盗まれる確率はゼロでは
ありません。
メールでも中継する事業者内に
悪意があったり、ハッキング行為が
あれば中身は簡単に流出します。
(そこが封書とは違います)
■ なお、メッセージアプリのデファクト
スタンダードであるLINEには
「Letter Sealing」という機能が
搭載されています。
そもそも通信自体は暗号化されて
いるのですが、運営事業者である
LINEはその内容を把握できます。
(万一LINEのサーバが攻撃されると
リスクがあるということです)
しかし、この機能を有効にすると
LINEにも内容はわからなくなり、
仮にLINEのサーバが攻撃に敗れても
メッセージ通信の安全は守られます。
(ただし、両者がともに機能を
ONにしている必要があります)
■ 秘匿性の高いやり取りが多い方は
このあたりも気にしたほうが
よいでしょうね。
今日の【まとめ】
■ Gmail同士なら暗号化された経路を利用
■ 多くの国内企業は暗号化に未対応なのが現状
■ LINEには「Letter Sealing」という機能あり