■ 日本で携帯電話の番号持ち運び制度
(=MNP)の開始されたのは2006年10月。
導入から約10年がたち、
おそらくMNP制度を知らない人は
ほとんどいないでしょう。
機種変更の際にMNPを利用する方が
安いケースは多いので、
特定のキャリアにこだわりがなければ
MNPはかなり有効な選択肢です。
すでに日本国内における携帯電話の
回線契約数は飽和状態にあるので、
各キャリアともこれからは
市場拡大は望めない状況です。
となるとキャリア側の論理として
シェアを増やすために
MNPでの転入を増やす施策に
力を入れるのは必然の流れです。
したがって、
政府がどのような指導をしようと
MNP重視というキャリアの施策は
変わらないでしょう。
■ であるならば、ユーザたる我々は
MNPを積極活用するのが得策です。
そのためにはMNP利用の障害となる
要素は極力少なくしておくことが
必要となります。
これまでのところ、
MNP利用をためらう最大の理由が
「メールアドレスが変わってしまうこと」
であった人は多いようです。
しかし、スマホ時代になって
LINEなどのSNS経由での会話が増え
メールアドレスの重要性は相対的に
低下しつつあります。
メールアドレス自体はWebメールなら
無料で簡単に取得出来ますし、
スマートフォンで使うことへの
障害もほぼなくなりました。
(筆者はMNP時に付与された
キャリアのメールアドレスを
覚えてすらいません笑)
この先もキャリアメールの
重要性は低下する一方でしょうから
いっそ使うのをやめてしまうのも
悪くない選択です。
そうすることで特定キャリアへの
依存度は下がり身軽になるので
MNPの用が簡単になります。
■ 実際にMNPするかどうかはさておき
特定キャリアにロックイン(囲い込み)
されない使い方をしておくのがオススメです。
今日の【まとめ】
■ 国内の携帯電話市場は飽和状態
■ MNPでのシェア獲得競争は今後も続く
■ 特定キャリアに依存しない使い方を
【IT論考β】 時代はますますMNP利用に追い風か?[#291]
