■ 前回、クラウドサービスは知識労働者の神器であると
述べました。
では、一体何を使うべきか?
が今回のテーマです。
■ まず、絶対外せないのが
「クラウドストレージ」
です。
簡単に言えば、クラウド(ネット上)のHDDです。
「クラウドストレージ」などというと難しそうに
聞こえるかもしれませんが、
実際はパソコンの中にフォルダが
一つ追加されるだけです。
そして、そのフォルダの中身は自動的に
クラウドストレージと同期がとられるというのが
一般的です。
※同期=ローカルパソコンとクラウド上で常に
同じデータが保持される。
つまり、同じデータが常にローカルとクラウドの
二箇所にあることになりますから、
常時バックアップが行われていると
考えることができます。
外付けHDDのように置く場所を気にする
必要もなければ、故障を心配してバックアップを
とる必要もありません。
ただし、インターネットを介してデータを
転送するので、
一度に大量のデータを転送するときは
時間がかかるので要注意です。
■ クラウドストレージの多くは自動で履歴を
管理してくる機能を搭載しています。
WordやExcelのファイルを扱っていて、
フォルダ内に
設計書_v1.xlsx
設計書_v2.xlsx
設計書_20150311.xlsx
設計書2.xlsx
などと様々なバージョンのファイルが置かれ
結局どれが最新なのかよく分からない
という経験をされた人もいるのではないでしょうか?
履歴管理とはこういう事態にならないように
するための機能です。
最新版以外のファイルについても自動的に
裏でバックアップをとることで、
ファイル名に「2」とか「v2」とか「日付」を
追加することなくファイルを管理出来るのです。
万一、過去のバージョンを取り出したくなった
ときにはメニューから復元することができます。
(遡れる期間やバージョン数は
サービスにより異なりますが)
プログラマはプログラムの履歴管理のために
専用のソフトウェアを使いますが、
同じようなことをクラウドストレージは
簡単に実現してくれます。
この機能だけでも十分に意味があるかもしれませんね。
■ そして、もちろんクラウド上にデータがありますから
自分の持っているどのデバイスからでもデータに
アクセス可能です。
パソコンが複数台あるならば、クラウド経由で
所定のフォルダが同期されることになりますし、
スマートデバイスの場合は必要に応じて
データをダウンロードして編集することになります。
■ 次回は、実際にどのクラウドストレージを使うかを
検討します。
今日の【まとめ】
■ クラウドストレージは最重要な神器
■ 自動バックアップや履歴管理機能としても使える
■ 複数デバイスからのデータ参照には必須のサービス