【IT論考β】 作るのは簡単といったら語弊はあるが、、。[#340]

IT

■ コンピュータがが家庭に普及
  したのはここ20年ほどのことで
  
  それ以前は家ではなく会社にだけ
  コンピュータがあるのが普通でした。

  相応の投資が可能な企業だけが
  先端的なITを活用していたわけです。
  
  
  それが現在では誰もがスマホを
  持ち、Webメールやクラウドサービス
  を活用する時代です。
  
  一方の企業内にはむかしながらの
  システムが残っていて
  
  Webメールも禁止、タブレットもNG
  なんてところはめずらしくありません。
  
  
  家庭の方が先端的な技術を
  活用していたりするのです。
  
  
■ この状況をみて「企業は遅れている」
  というのは簡単ですが、
  
  そうなってしまうのには
  それなりに理由も存在します。 
  
  
  売られているデバイスやアプリから
  自分の好きなものを選ぶ消費者に対し
  
  多くの企業はオーダーメイドで
  システムを作り、デバイスも統一
  するのが一般的です。
  
  (少なくとも過去においては)
  
  
  その結果、早くからITを活用して
  いた企業ほど、自社にしか存在しない
  システムが沢山あり、それが足を
  引っ張るという状況が生じます。
  
  
  過去に作ったものが時代遅れ
  だからといって、
  
  それを作り直すのには莫大な
  コストがかかります。
  
  にもかかわらず、新しい機能が
  付加されるわけではないので
  出来ることは変わりません。
  
  
  つまり、投資対効果を考えると
  「一円も儲からない投資」
  にしか見えないわけです。
  
  
  であるならば、多少古めかしくとも
  既存のシステムを使い続ける
  という企業が多発するのは
  やむを得ないのかもしれません。
  
  (それが長期的によいかは
   また別の話です…)
 
   
■ お手軽にITを使い始める方法
  だけは日々増えていますが、
  
  それを長期的に使うための方法
  について焦点があたることは
  ほとんどありません。
  
  
  いずれ消費者の世界でも古く
  なったサービスからどう移行するか?
  
  に頭を悩ます時代がくるかも
  しれません。
  
  
  作る(使い始める)よりも
  使い続ける事の方がはるかに
  難しいのがITの現実なのです、、
  
  
  残念ながらこの問題に対する
  答えはまだありません、、。
  
  
 今日の【まとめ】
 ■ 昔は企業の方が進んだテクノロジーを
   利用していた
 ■ 古くからITを使っているところほど
   新しいものへの移行は難しい
 ■ いずれ消費者の世界でもレガシー(古い)
   システムに悩まされる時代がくるやも、、
   

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