■ コンピュータがが家庭に普及
したのはここ20年ほどのことで
それ以前は家ではなく会社にだけ
コンピュータがあるのが普通でした。
相応の投資が可能な企業だけが
先端的なITを活用していたわけです。
それが現在では誰もがスマホを
持ち、Webメールやクラウドサービス
を活用する時代です。
一方の企業内にはむかしながらの
システムが残っていて
Webメールも禁止、タブレットもNG
なんてところはめずらしくありません。
家庭の方が先端的な技術を
活用していたりするのです。
■ この状況をみて「企業は遅れている」
というのは簡単ですが、
そうなってしまうのには
それなりに理由も存在します。
売られているデバイスやアプリから
自分の好きなものを選ぶ消費者に対し
多くの企業はオーダーメイドで
システムを作り、デバイスも統一
するのが一般的です。
(少なくとも過去においては)
その結果、早くからITを活用して
いた企業ほど、自社にしか存在しない
システムが沢山あり、それが足を
引っ張るという状況が生じます。
過去に作ったものが時代遅れ
だからといって、
それを作り直すのには莫大な
コストがかかります。
にもかかわらず、新しい機能が
付加されるわけではないので
出来ることは変わりません。
つまり、投資対効果を考えると
「一円も儲からない投資」
にしか見えないわけです。
であるならば、多少古めかしくとも
既存のシステムを使い続ける
という企業が多発するのは
やむを得ないのかもしれません。
(それが長期的によいかは
また別の話です…)
■ お手軽にITを使い始める方法
だけは日々増えていますが、
それを長期的に使うための方法
について焦点があたることは
ほとんどありません。
いずれ消費者の世界でも古く
なったサービスからどう移行するか?
に頭を悩ます時代がくるかも
しれません。
作る(使い始める)よりも
使い続ける事の方がはるかに
難しいのがITの現実なのです、、
残念ながらこの問題に対する
答えはまだありません、、。
今日の【まとめ】
■ 昔は企業の方が進んだテクノロジーを
利用していた
■ 古くからITを使っているところほど
新しいものへの移行は難しい
■ いずれ消費者の世界でもレガシー(古い)
システムに悩まされる時代がくるやも、、