■ いまはGoogle先生に聞けば
たいていのことは分かる時代です。
百科事典もネット上に存在しますし
有名大学の講義も無料でみることが
可能です。
なにかを学ぶために必要となる
基礎的な情報はほとんどネットに
あるといってもよいでしょう。
独学をするにはよい環境がそろった
と言えなくもありません。
ただ、はたしてネットで独学するのが
ほんとうに効率がよいかは微妙なところ。
■ 独学をするメリットのひとつは
金銭的コストが極めて小さいことです。
セミナーや講座に参加すれば
相応の金銭的コストが発生するのに対し
ほとんどタダに近いというのは
非常に魅力的です。
(学ぶ機会が経済力に依存しない
こと自体はのぞましいことです)
うまく活用することができれば
安価に高度な知識を身につけられます。
しかし、この「うまく活用する」のは
なかなか難しいのです。
良くも悪くも沢山の情報があるので
初学者にとってはどこから知るべきか
判断がつきません。
ネット上の情報は書籍のように
章立てもされてないですから、
断片的な情報をあちこち
つまみ食いする形になりがちです。
ときには間違った情報にふれてしまう
こともあるでしょう。
それゆえ、体系立った形で知識を
習得するのはかなり難易度が高くなります。
結果として、金銭的コストは小さくとも
時間というコストは多く消費する公算が
大きいのです。
■ 一問一答のような形で情報を仕入れる
のには向きますが、
ある分野を体系的に学びたいというときは
旧来の学習手法をとったほうがよほど
効率的でしょうね。
今日の【まとめ】
■ インターネットのおかげで安価に学べる時代
■ しかし体系的に学ぼうとするとむしろ非効率
■ 一問一答な学びにはネットは有用だが…
【IT論考β】 ネットで独学はむしろコスト高か?[#322]
