■ 2016年ごろからのバズワードに
「Fintech(フィンテック)」
なるものがあります。
いちおう、
テクノロジーを駆使して金融サービスを
生み出したり、見直したりする動きのこと
(Wikipedia)
なんだそうですが、
事業者や主導する団体によって
その定義はマチマチなので、
非常ににフワフワとしているのが現状です。
■ 事実としてひとつ言えるのは、
金融の世界は数十年も前からITが導入されており
すでに相当額のお金や金融商品は
電子化されているということです。
手元にある現金より銀行口座の残高の方が
はるかに多い人が大半でしょうが
その残高は銀行のコンピュータに電子的に
記録されているだけに過ぎません。
フィンテックなどと言い出す前から
すでにお金は実体が極めて薄い状態にあるのです。
■ クレジットカードの歴史は長いですし、
電子マネーもかなり普及して時間がたちます。
ネットショッピングやWeb上での商取引も
拡大の一途ですから、
日々の購買行動にいて現金以外の決済手段を
用いるケースは格段に増えているはずです。
「フィンテック」がこのままバズワードで
終わるにしろ終わらないにしろ、
決済において現金を使うケースが
少なくなる流れは間違いないでしょう。
であれば、さっさとその流れに乗って
キャッシュレスのメリットを享受する方が得です。
支払いを受ける事業者としては
入金タイミングの問題があるので
一筋縄ではいかないやもしれませんが、
善良な消費者としてはキャッシュレス生活に
デメリットはほぼないといえます。
(資金の流れをトレースされると困る
善良ではない消費者別ですが…)
■ 唯一あるとすれば、
支出している感覚が乏しくなるため
浪費の可能性があるということでしょうか。
この点は、電子マネーやクレジットカードの
明細によって支出を簡便に管理することで
それなりに対応可能とは思いますが。
今日の【まとめ】
■ 「フィンテック」はいまのところバズワード
■ 金融機関がITを使い始めたのはだいぶ前のこと
■ キャッシュレス化の流れは今後も変わらない公算大
【IT論考β】 ますます「現金」を扱うことは少なくなる?[#313]
