■ 最近のITはクラウドサービスが全盛ですが、
「クラウド」という概念自体が抽象的です。
端的にはインターネットの「向こう側」から
サービスが提供されるということになるのですが、
提供されるサービス内容は様々であり
既存のモノをWebに置き換えただけのものもあれば、
まったく新しいモノもあります。
■ いずれにしても、その実体は手元のデバイスでは
確認する事が出来ないので、
しっかり活用しようとするとある程度は
その設計思想を理解する必要があります。
もちろん、それを作るエンジニアは
抽象的に考えられたモノをサービスとして
実体化(具現化)させる能力が求められます。
つまり、
抽象的な考え方にもついていけないと
これからのIT業界で生き残るのは難しいだろう
ということなのですが、
なにもこれはITに限った話ではないと考えています。
■ しばらく前から「ビジネスモデル」というワードが
よく聞かれるようになりましたが、
これなんかはビジネスの抽象化を端的に表して
いるのではないでしょうか。
ビジネスモデルというのは特定のサービス・製品に
依存するわけではないので、
一定程度は一般化されています。
(「モデル」というぐらいですし)
つまり、実際のビジネスよりは抽象度が高い
概念なので、これを使って具体的なビジネスを
行うには具体化が必要です。
ビジネスモデルという抽象概念を理解して、
それを具体化する能力が必要というわけです。
さらに、ビジネスモデル自体を考える人は
極めて高い抽象化能力が必要でしょう。
■ もちろん、「ビジネスモデル」などという
高尚?な概念は必須ではありませんが、
最近の大きなビジネスはたいていなんらかの
ビジネスモデルと合致しているようです。
抽象化された概念を理解できないと
大きなビジネスに絡むチャンスが激減するかも
しれませんね。
今日の【まとめ】
■ 昨今のITは抽象化された概念が非常に多い
■ ビジネスの世界でも抽象化された概念は重要
■ 今後は抽象化された概念を理解できないと
大きなビジネスには絡みにくいかも?