【IT論考β】 抽象概念を理解しない人はITからもビジネスからも取り残される。[#224]

IT

■ 最近のITはクラウドサービスが全盛ですが、
  「クラウド」という概念自体が抽象的です。
  
  端的にはインターネットの「向こう側」から
  サービスが提供されるということになるのですが、
  
  提供されるサービス内容は様々であり
  既存のモノをWebに置き換えただけのものもあれば、
  
  まったく新しいモノもあります。
  
  
■ いずれにしても、その実体は手元のデバイスでは
  確認する事が出来ないので、
  
  しっかり活用しようとするとある程度は
  その設計思想を理解する必要があります。
  
  もちろん、それを作るエンジニアは
  抽象的に考えられたモノをサービスとして
  実体化(具現化)させる能力が求められます。
  
  
  つまり、
  
  抽象的な考え方にもついていけないと
  これからのIT業界で生き残るのは難しいだろう
  
  ということなのですが、
  なにもこれはITに限った話ではないと考えています。
  
  
■ しばらく前から「ビジネスモデル」というワードが
  よく聞かれるようになりましたが、
  
  これなんかはビジネスの抽象化を端的に表して
  いるのではないでしょうか。
  
  
  ビジネスモデルというのは特定のサービス・製品に
  依存するわけではないので、
  
  一定程度は一般化されています。
  (「モデル」というぐらいですし)
  
  
  つまり、実際のビジネスよりは抽象度が高い
  概念なので、これを使って具体的なビジネスを
  行うには具体化が必要です。
  
  ビジネスモデルという抽象概念を理解して、
  それを具体化する能力が必要というわけです。
  
  
  さらに、ビジネスモデル自体を考える人は
  極めて高い抽象化能力が必要でしょう。
  

■ もちろん、「ビジネスモデル」などという
  高尚?な概念は必須ではありませんが、
  
  最近の大きなビジネスはたいていなんらかの
  ビジネスモデルと合致しているようです。
  
  抽象化された概念を理解できないと
  大きなビジネスに絡むチャンスが激減するかも
  しれませんね。
  
  
 今日の【まとめ】
 ■ 昨今のITは抽象化された概念が非常に多い
 ■ ビジネスの世界でも抽象化された概念は重要
 ■ 今後は抽象化された概念を理解できないと
   大きなビジネスには絡みにくいかも?
  
  

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