【IT論考β】 コンテンツの価値を下げるメディアになってしまわぬよう。[#295]

IT

■ 「コンテンツ」というのは「中身」を意味する
  単語のようですが、
  
  近頃ではもっぱら「価値のある情報」というような
  意味合いで用いられることが多いようです。
  
  ITの普及とともに使われることが増えた
  単語の一つといえるでしょう。
  
  
■ さて、コンテンツは「中身」なので、
  それを運ぶには「器」が必要です。
  
  そこで必要となるのがメディア(媒体)です。
  
  
  情報を格納するという意味でCDやDVDも
  メディア(媒体)とよばれることもありますが、
  
  情報を媒介する手段という意味で
  新聞や雑誌、Webサイトを指すことが
  多いでしょうか。
  
  
  コンテンツとメディアがそろうことで
  情報が伝達される素地が整います。
  
  
  人々が欲するのは「中身」たる
  コンテンツです。
  
  しかし、コンテンツが提供される際には
  なんらかのメディアを介します。
  
  そして、そのメディアによってコンテンツの
  価値が変わってしまうこともあり得ます。
  
  
  中身たるコンテンツと器たるメディアは
  無関係であって欲しいところですが、
  現実にはそうではありません。
  
  
  Yahoo!ニュースのトップ記事と
  2ちゃんねるの投稿が同じ内容(=コンテンツ)
  
  だからといって、その価値を等しく
  見積もる人はほとんどいないでしょう。
  
  
  もちろん、それはネットに限った事ではなく
  大手新聞と夕刊紙、週刊誌の記事を同列には
  見ないはずです。
  
  
  媒体によってそのコンテンツの価値評価は
  かなり変わりうるということです。
  
  
■ さらにいえば、それはいわゆる「メディア」に
  限った話ではありません。
  
  誰しも
  「○○さんの話は眉唾だ」
  「××さんの情報なら信頼できる」
  などという会話を聞いたことがあるでしょう。
  
  これは同じコンテンツでも媒介する人が
  変わるとその価値が変化するこを示唆します。
  
  
  オオカミ少年はいつも偽りのコンテンツを
  発信していたために、真実を伝えたときに
  取り合ってもらえませんでした。
  
  メディアとして信用されなくなっては
  真のコンテンツを持っていても伝わらない
  好例といえます。
  
  
■ コンテンツが大きな価値を持つ情報化社会で
  成果をあげていくには
  
  じぶん自身が信頼出来るメディアで
  いることも重要になりそうです。
  
  
 今日の【まとめ】
 ■ コンテンツの伝達にはメディアがセットで必要
 ■ メディアによってコンテンツの価値が変化する
 ■ じぶん自身が信頼出来るメディアたるよう気をつけよ
  

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