怠惰な精神をもつことが成果をあげる鍵となる時代。

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エンジニアたるもの勤勉そうに見えてはだめで、むしろ怠惰であるべきだろうと思っています。

この場合、勤勉というのは、ルーチンワークであってもそれを厭わずコツコツと日々継続的に行えることを指しています。そして怠惰というのは、ルーチンワークに対して「めんどくさいなー、自動化できないかなー」と思ってしまうことを指しています。とはいっても、思うだけでは本当に怠惰になってしまうので、ちゃんと自動化の実現までこぎ着けるのが条件です。

一般的にめんどくさそうなことを、面倒とも思わずにコツコツ出来るというのは一般的には賞賛される素質なのでしょうが、コンピュータ相手では命取りです。なんせ、相手はルーチンを超高速かつ正確にやってのけるのですから。

めんどうだと思うことを、いかにして面倒じゃなくする(=自動化・省力化・効率化)かがエンジニアの腕の見せ所でしょう。プログラムがバリバリ書ければ理想ですが、最近は言語自体が高機能だったり、標準環境でもいろいろとツールが入っていたりもするので、いかにそういうものを組み合わせるかも工夫しどころです。

少し前まではコンピュータは高嶺の花でしたが、いまや一人一台どころか二台も三台もあったりする時代です。オフィスワーカーでPCを使わない仕事をしている人の方が少数派でしょう。と、なるとなにも怠惰であるべきはエンジニアに限らないことになります。繰り返しますが、ここでいう怠惰とはめんどうなことを楽ちん化してしまうという意味です。

などどいうと、「一億総プログラマかよ」という声が聞こえてきそうですが、なにもそこまでは言いません。普段使っているアプリケーションの機能を使いこなすだけでもだいぶ変わるはずです。ショートカットキーだったり、メールのフィルタリング機能だったり、Wordのテンプレート機能だったり、IMEの辞書登録機能だったり…。どれも最初に覚えたり設定したりするのは少々時間がかかりますが、一度済んでしまえばあとは半永久的に恩恵が受けられるものです(ソフトが変わらなければ)。

いかに早いうちから楽ちん化することに注力するかで、その後の生産性は大幅に変わることでしょう。IT化された社会は、身の回りにあるツールを使いこなすか否かで大きな差がついてしまう恐ろしい世界でもあるのです。

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