■ Facebookを利用していると定期的に
「診断系アプリ」の結果がウォールに
流れてきます。
特に年末になると過去一年を振り返る系統の
ものが増えるようで、
今年は
「私がFacebook上で、よく使う言葉は?」
が流行している模様。
他には性格診断系のアプリなども
定期的に見かけますね。
■ こういったアプリの提供元はFacebook以外の
外部企業です。
仕組みとしてはアプリに自分の投稿内容への
アクセスを許可することで
アプリは投稿内容を解析して診断結果を
作成するというのが基本です。
診断アルゴリズム(仕組み)の精度は
ともかくとして、
注意すべきは自分の全投稿を特定企業に
提供してるという点です。
Facebookでは公開範囲を設定するなど
SNSといえどプライバシーに気を遣っている人も
多いはず。
プライベートの写真、交友関係、行動履歴など
さまざまな情報が投稿からは読み取れます。
つまり投稿内容は個人情報の塊です。
名前や生年月日といった個人情報を
営利企業に収集されることを気にする人は多く
そういった情報が流出すると
かなり大きな問題になるのが昨今の情勢。
しかし、それ以上にセンシティブな情報を含む
Facebookの投稿を特定企業に提供する行為を
どの程度の人が意識して行っているかは甚だ疑問です。
(何も考えずに利用している人も
相当数に登るのではないでしょうか…)
■ SNS上にある情報は消費者の生の声であり、
それが各種の属性情報をひもつくとなれば
コンシューマ向けにビジネスを行っている
企業からすればのどから手が出るほど欲しい情報
なはずです。
そこを狙って情報収集のためにアプリを
展開している可能性は当然考慮すべきです。
提供した情報がどこまで適切に管理・利用
されるかは全く分かりませんから、
そういったアプリを使う以上は情報流出の
可能性は念頭に置く方がよいでしょう。
(可能性の問題としてリスクはあるので)
リスクを避けたいのならそういった
診断系アプリは利用しないのが得策です。
診断結果など話のネタ以上にはならない
わけですから。
■ 大手企業の情報流出やマイナンバー制度には
かなり敏感な反応をする一方で、
SNS上の情報に関してはかなり無頓着な
ネットユーザが多いような気がするのは
筆者だけでしょうか…、、、。
今日の【まとめ】
■ Facebookの診断系アプリは定期的に流行る
■ アプリの提供企業に自分の全投稿を渡している場合も
■ SNS上の個人情報の取り扱いに無頓着さがあるような、、
【IT論考β】 個人情報の流出には敏感な割にアプリ利用には無警戒?[#292]
