フルスタックじゃないとエコシステムが変化したときに苦しくなるかも。

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近頃、「フルスタックエンジニア」という単語を目にするようになりました。IT業界お得意の名前先行型の単語なので定義はあいまいですが、意味合いとしては「一人で一通りのことが出来るエンジニア」といったところです。

エンジニアのような専門職は、自分の専門領域を極めようとすると「狭く深く」になりがちです。技術は日進月歩なので、厳密に理解しようとするとどうしてもそうなります。よって、専門領域の異なる複数のエンジニアが集まってシステム(製品)を作ることになります。

それを一人でもこなせるのが「フルスタックエンジニア」ということになります。さすがに「広く深く」というのは無理があるので「広く浅く」ということになるのでしょうが、動くモノを一人で作れるという点は大きな強みでしょう。

これをエコシステムという観点で考えると、フルスタックエンジニアというのは、自分自身でそれが完結しているということになるでしょう。一人でエコシステムを構成するので、そう大きなものになり得ないでしょうが、他者への依存が少ない分だけエコシステム自体は強固です。

フルスタックではない場合は、エコシステムの一部を担うことになります。専門職として狭く深くなるほどにエコシステムからはじき出される可能性は高くなります。なぜならエコシステム自体が常に変化しているからです。IT業界のように技術革新が激しい場合はなおさらです。

エコシステムからはじき出されずに生きていければ幸せですが、何が起こるか分からないのが今の時代です。そう考えると、小さくとも自己完結したエコシステムを持っている方がよいのかもしれませんね。

 

 

 

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