■ IT業界がそうなのか、日本のお国柄なのか
仕事をしていると
○・×・△がついた比較表というのを
よく目にします。
あるいは、そういう資料の作成を
求められることもよくあります。
意思決定をする側からすると
「比較検討の結果、○○の採用を決めた」
というのは納得感はあるでしょう。
しかし、それは納得「感」であって
客観的には意味はないかもしれません。
比較表などというのは評価軸の設定で
恣意的に特定の結果を示唆するのは
簡単だからです。
まして、松竹梅の構成になっていれば、
たいていの場合は竹が選択されるので、
もはや出来レースなことも…。
■ 不可逆的かつ失敗すると致命的な意思決定
のためとあれば仕方ありませんが、
選ばれない確率が極めて高い選択肢まで
比較表作成のために時間をかけるのは
リソースの無駄遣いです。
ことITという世界で考えると
物理的な実体がないものが多いので
とりあえず試してみるのが簡単な上、
期待外れだったとしても廃棄物が
出るわけでもありません。
机上で比較検討するにしても
人的・時間的コストがかかるわけで
それであれば手当たり次第に
試してみるのも一案です。
卑近なところでいけば、
アプリのレビューを見るのは
そこそこにして、
無料(or低額)のアプリはとりあえず
インストールして、使ってみれば
よいのです。
実際に使ってみないことには
自身のニーズをどれくらい満たすか
わかりませんから。
■ ただし、ニーズに合わなかった場合は
躊躇なくアンインストールすることを
忘れずに、、。
アプリが多すぎるデバイスもまた
考えものですから。
今日の【まとめ】
■ 比較表というのは恣意的に作成することが可能
■ 意思決定に使って得られるのは納得「感」だけ?
■ 比較検討に時間をかけるよりも実際に試した方が
よいことも
【IT論考β】 比較検討するヒマがあるならさっさと試してみれば?[#287]
