■ ワゴンセールなどでは、
いわゆる「ワケあり品」が
安く売られていたりします。
ハッキリと「ワケありのため」と
書いていたりするセールもあるくらいで、
つまり、
安いのには理由があるということです。
モノには原価がある以上、
適正な利潤を乗せていれば
ある一定水準を下回る価格にはなりません。
それが安くなるということは
何かしらのカラクリがあるはずです。
■ 最近のIT業界で多いのは、
「みんなで共有するから安い」モデル
です。
クラウド系のサービスはその典型です。
サーバの処理能力やストレージの容量を
最初から必要十分なだけ確保したら高く付きます。
しかし、クラウド事業者が一定量を確保して
それを必要なときに必要だけ使うというこを
多人数で行えば、
リソースの遊びが少なくなり、効率化が
はかられることになります。
つまり、相対的に安くなるというわけです。
(当然、規模の経済や事業者内での合理化も
寄与しているわけですが)
前回の格安SIMなんかも、
MVNO業者の確保した回線を多人数で
シェアするからこそ安くなるという
側面はあります。
■ このモデルで安さを追求しすぎると、
みんなが使い出したときに対応出来ない
という現象が起こります。
実際、MVNOなどは利用が増大する
昼時などは顕著に速度が遅くなるようです。
ネットサービスも利用者が多くなる夜間は
速度が遅くなるという事例はよくあります。
■ とはいえ、「オレ様専用」にすると
お値段が一桁高くなるケースはザラなので、
みんなで共有することの多少の不便さは
甘受しないとメリットも享受できなくなります。
ワケありであることを理解しつつ、
うまく使いこなす姿勢が必要でしょうね。
今日の【まとめ】
■ 原価が存在する以上、安いのにはワケがある
■ みんなで共有することで安くしている
ITサービスは多い
■ 激安な場合はピーク時に共有していることの
弊害が発生することも