安定こそ不安定であり、不安定こそ安定かもしれない時代。

人生

少し前までは、いい大学に進学し大企業に就職できればそれで人生安泰だったのでしょう。ゆえに大企業に入れるよう、偏差値の高い大学に入学することめざして勉強する、ということが行われそれなりに成果もあげていたのです。

いまでも大企業と中小企業では給与水準に差があることは各種の統計から明らかですし、大企業の方が相対的には安定していることは間違いありません。とはいえ、定年が65歳まで延長され企業人の人生が40年超であることを考えたときに、どれほどの安定感を得られるかは甚だ疑問です。

日本国内は既に成熟した状態であり、かといってグローバルに打って出れば激烈な競争が繰り広げられています。少しでもコモディティ化した業界は生き残りのために統廃合が進み、企業体としては大きくなるもののリストラによる人員整理が行われます。

この流れはどんな大企業でもほぼ例外はなく、誰でも知っているような企業同士が合併したり、事業環境に少し乗り遅れると破綻寸前までは行くこともままある時代です。普段は平穏でも、ひとたび事が起きると激動となるのが大企業かもしれません。大波が来たときに生き残れればいいのですが、普段の低い波に慣れきっていると危険です。

一方で、個人や零細企業は常にいつ大波が来るか分からないという状況に置かれているようなものです。大企業が大型タンカーならば、個人はボートのようなものですから、ちょっとした波でもかなりの衝撃です。そのようなわけで安定感には欠けるのですが、小回りがきく分だけうまく波をさばくことは出来るかもしれません。

何が言いたいかというと、安定しているように見えても実は不安定だったり、不安定に見えても実際は割と安定しているような時代かもしれない、ということです。

まぁ、答えは後の時代にならなければ分からないのですが、、。

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