一般化したいのは未来の個別具体に適用したいから。

ほぼエッセイ

数年前にビジネス書がブームになったとき、持てはやされたものの一つがロジカルシンキングでした。論理を操る力というのは生きていく上で重要な力であることは間違い有りませんが、抽象化能力もそれと同等かあるいはそれ以上に重要かもしれません。

このBlogでは「一般化」と「抽象化」をほぼ同義の単語として使っています。個別具体から離れ、再び別な形へと具体化可能な状態にすることを一般化とすれば、イコール抽象化と同じことです。

ある出来事から教訓を引き出すという行為は、具体的な事例から普遍的な何かを得る行為です。つまり一般化であり抽象化です。これがなぜ大事なのかといえば、未来に再び起こるであろうことに対して的確に対処できるようになるからです。

二度あることは三度あるというように、似たようなことは度々起こるものです。それが、価値ある出来事なら何度でも起こせば良いのですが、何かを達する手順として度々起きる面倒事なら、うまくいなしたいところです。究極的には二度あることを三度起こさない、という姿勢が必要です。

それを実現するためには一度あるいは二度起きたことから未来にも起こるであろう普遍的な部分を見つけ出し、それに対する対処法を見いだす作業が必要です。それによって自分なりの教訓が生まれます。

時々刻々と時が過ぎている以上、全く同じ事象というのは二度と起こらないので、些末な部分に関しては捨ててしまうことが必要です。その捨てるという力こそが抽象化能力でもあります。

これをなくしては、過去や現在から教訓を引き出し、未来に再展開をすることができないのです。ゆえに有限たる持ち時間の中で最大限の成果をあげるためにはぜひとも身につけたい力ということになるのです。

なんとも堂々巡りなエントリとなってしまいましたね。。

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