いまの時代に情報をあたまに入れるのはアイデアが欲しいから。

ほぼエッセイ

知識労働者たるもの多かれ少なかれアイデア(アイディア)を出す力が必要です。知識労働者のアウトプットはアイデア的要素を含むものがほとんどだからです。しかし、このアイデアというのは難しいもので、欲しいときに手に入るとは限りません。

そんなアイデアについて記された名著に「アイデアのつくり方」があります。著書によると、アイデアを作る過程は、

  1. 資料集め
  2. 咀嚼
  3. 孵化
  4. アイデアの誕生
  5. アイデアの具体化

であるとのことです。

また、「アイデアとは既存の要素の組み合わせ以外の何ものでもない」とものべられています。ゆえに、最初の段階である資料集めにおいて、多くの情報をインプットするほどに組み合わせの数は膨らみ、アイデアの出る可能性は高くなると言うわけです。

逆に考えると、良質なアウトプットを行うには相当量のインプットがなければいけないと考えることも出来ます。クオリティの高いアウトプット=アイデアというのが、非常に希なもの同士の組み合わせから生まれるのだとしたら、幅広い知識を脳内に蓄えておく必要があります。

咀嚼〜孵化の段階は脳内で行われるので、情報は脳内になければいけません。いくら、いまどきGoogle先生やWikipedia先生が何でも知っているからといって、自らの脳に情報をいれることを怠るとアイデアは生まれてこないのです。

このように考えると、いまの時代においても日々、莫大な情報を脳内に流し込むということが知識労働者にとって意味あることだと納得出来ます。調べれば分かるからといって学ばずに済ませてしまうのは、プアなアイデアしか浮かばなくなる危険性をはらむと心得ておくべきでしょう。

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