基本的に戦ったら負けと心得る。

ほぼエッセイ

世の中には、「勝つための方法」を指南した情報が流布されています。様々なジャンルで、様々な媒体で。この世に弱肉強食的側面があるのは否めないので、そういった情報は必然的に求められるのでしょうが、逆張り的に戦わない方法を求めてみたらどうなるでしょう? というお話です。

「勝つ」ということは、戦うことが暗黙のうちに仮定されています。戦うとなれば当然労力も使いますし、ダメージを負うこともあるでしょう。勝ったとしても相応の代償を払うことになります。戦いが避けられない局面もあるでしょうが、できるなら戦わないで済ます方法を考えたいものです。

例えば、病をとってみても闘病生活というのは苦しいわけで、予防が出来るのであればそれに越したことはないわけです。予防ですめば、医療費という金銭的側面でも負担は軽くなります。戦う数をゼロにするのは難しくとも、なるべく減らすほうが好都合です。

相手に対して何かを要求する場合にも、それが闘争となったらお互いに苦しくなります。着地点も互いに妥協することになるでしょうから、ほとんど Lose – Lose です。もし適切に信頼関係が構築されていれば、あるいは相手から自分の望む提案が出てくるかもしれません。提案してくるくらいですから相手にとっても悪い話ではないはずです。お互いにとって100点の結果ではないにしても、戦わない分だけマシなはずです。

結局のところ、戦いの先にある「結果」が欲しいだけで、誰も戦いそのものは求めていないのです。であるならば、はじめから「結果」にフォーカスすることで、戦いを避ける方法を模索する方が皆にとって良いことではないでしょうか。

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