発信する敷居があまりに下がったその先は?

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炎上という単語が一般的に使われるようになったのはSNSが普及したにからでしょうか。最近では毎日のようにどこそこで炎上したという記事が見られるようになりました。

インターネットの誕生によって個人の情報発信は格段に容易になったわけですが、それでも初期の頃は自分でHTMLを書いて発信する必要がありました。チャットや電子メールのようなものもありましたが、基本的にそれらは閉じた世界でした。

2ちゃんねるをはじめとする掲示板では、不用意な発言をすると荒れるということはありましたが、どこか閉じられた空気を感じます。書き込むことにある程度精神的な敷居がありましたし、それゆえ本人たちにもそれなりの覚悟があったはずです。なんというか、現在に比べると玄人の集まりで、まさに吉野家のコピペのような雰囲気です。

SNSの登場とスマートフォンの普及で情報発信をすることが容易になりました。どこでも手元を少し動かせば世界に向けて情報が発信できてしまいます。そこに精神的な覚悟のようなもの存在しないでしょう。無論、SNSの仕組みが炎上を拡大させやすいことは言うまでもないですが、情報発信の敷居が下がりすぎてしまったのかもしれません。

情報発信する敷居はずっと下がり続けていますがこの先はどうなるのでしょう?SNSもひところに比べるとすこし落ち着きが出てきた感があります。先日聞いた識者の話では、SNSでは一度に発信できる量に限りがあるから今後はblogなどに回帰するのでは?という予測もありました。果たして揺り戻しが起こるのかどうか、興味深いところです。

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