プラットフォームとかいうレベルではなく世界観レベルで。

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ところで、AppleのPC向けの新しいOSがリリースされました。今回もOSは無料と言うことで、AppleにとってはOSはハードたる自社製品に付加価値をつけるモノという位置付けなのでしょう。このあたり、迷走気味の某社とは方向性が違いますね。

ジョブズ氏が亡き後、巷ではいろいろ言われていますし、革新的な製品が出ているかというとそうでもない、というのはひとつの見方です。一方で、Appleの作り出している世界観は順当に進化しているともいえます。

ここ数年のAppleのOSアップデートを見ていると、いかにPCとスマートデバイスをシームレスに使えるかという点に労力を使っているようです。今回のOSアップデートにより、iPhoneに着信した電話をPCでも受けることができたり、片方のデバイスで行っていた作業をもう片方のデバイスで再開できるようにするなど、PCとスマートデバイスの融合がすすんでいます。

ガジェットオタクを除けば、ユーザは何らかの便益を得たくてデバイス操作するのであって、デバイスを持つこと自体が目的ではありません。つまり、その時々のシチュエーションで最適なデバイスが手元にあり、そのデバイスで自分の希望が満たされるのであればデバイスの形態はそこまで問題ではありません。

外出先でも、移動中であればスマートフォンかもしれませんし、カフェで一息ついている時ならタブレットでもよいかもしれません。自宅やオフィスであればPCの方が周辺機器との連携なども行いやすく便利かもしれません。いまのところはPCでしか出来ない作業というのも残っていますが、将来的にはほとんどなくなるのかもしれません。

いまのところ、デバイスフリーな世界観を実際に作り出しつつある企業は他にありません。そのような目的に向かった動き自体はいくつかありますが、現実解にはまだまだ遠いのが現状です。

プラットフォームなどというレベルではなく、世界観のレベルで事業が創造されているというのは希有な例ではないでしょうか。そして、ビジネスパーソンならずとも色々と学べる点がありそうです。

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