もはや性能を気にしてPCを買う必要性が薄くて…。

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筆者は大学では情報系の学科に所属していたので、学生時代にはよく「パソコン買おうと思うんだけど、なにがいいかな?」という相談をうけた記憶があります。いまは周囲にいるのはSEがほとんどなのでほとんどなくなりましたが。

そもそも、もはやパソコンを買うときに詳しい人に相談する必要がなくなりつつあるかもしれません。すでに性能的な部分では何をえらんでも特殊な使い方をしなければ問題ないからです。

Intel Core 2 DuoなCPUが全盛だった頃は、廉価版のCPU(Celeron)との処理能力の差はかなり大きかったので多少は気を遣って選ぶ必要がありました。いまはIntel Core i シリーズが全盛で、廉価版にPentiumが位置付けられており、もちろん性能差も相当にはあります。しかし、廉価版でもマルチコアな上にそれなりの周波数で動作してくれるのでCPUが動作上のネックになることはほとんどないでしょう。

メモリもひと頃に比べると信じがたいぐらいに値段が低下しています。メーカPCでも標準で4GBのメモリを搭載している機種が当たり前に販売されているので、メモリの搭載量を気にして機種選びをする必要性も薄れてきました。

唯一、気をつけるべき点としては補助記憶装置としてSSDを搭載しているか否かでしょう。SSDとHDDでは速度差が大きく、体感でも相当に差があります。現在のPCで遅いと感じることがあるとしたら、HDDへのアクセス待ちがほとんどではないかと思います。SSDではそこが劇的に改善されます。非常に恩恵が大きいにもかかわらず、班場されているPCをみるとHDDモデルとSSDモデルが混在している状況なのです。

補助記憶装置に注意する以外は性能を気にしてPCを買う必要性は薄くなりました。そうするとデザインや利用シーンへの適合性が判断要素になってくるでしょう。もはやPCの性能は進化する必要がないのです。Wintel陣営には厳しい現実です。やはりタブレットの攻勢は続きそうです。

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