■ 日本では「能ある鷹は爪を隠す」という
ことわざがあるように、
優れた能力を持っていても普段は
それをひけらかさないのが美徳なようです。
とはいうものの、隠しっぱなしでは
能力があるのかないのかわかりません。
いざという時には爪を巧みに使って
狩りをするから、鷹たり得るわけです。
人間には透視能力はないので、
現実に起きた出来事からしか判断は
行えません。
したがって、行動を起こさない限り
他者に自らの能力が伝わることは
ありません。
ただし、もちろん行動の結果いかんでは
それが相手にマイナスの印象を与えることも
ないわけではありません。
■ とすると、ここで選択肢が生まれます。
成果を狙って積極的に行動を起こすか
失敗を恐れて何もしないかという
二択です。
前者はそれなりにはリスクはありますが
(色々な意味での)リターンも見込めます。
後者はノーリスクかもしれませんが、
ノーリターンです。
(もしかすると、存在すら忘れられて
しまうかも…)
ところで、成果というのは目に見える
客観的なものかもしれませんが、
それに対する第三者の評価というのは
多分に主観的なものです。
同じ成果を目の当たりにしても
「よくやってるな」
と思う人もいれば、
「この程度か…」
と思う人もいるということ。
ただ、それはこちら側では制御不能な
世界です。
こちら側としては不出来と思っても
第三者からは大いに感謝されることも
ままあるようです。
(その逆も然りですが)
となると、とるべき選択肢がどちらかで
あるかは自ずと明らかなように思われます。
■ まぁ、可もなく不可もない無難な人生を
過ごすのがよいというのであれば
また別ですが…。
今日の【まとめ】
■ 行動しなければリスクはないがリターンもない
■ 成果を第三者がどう評価するかは制御圏外
■ 自分の思っている価値と他人が感じる価値は
案外違うかも
【IT論考β】 能ある鷹はときに爪を巧みに使う?[#282]
