■ 前回は(暗号化されていない)公衆無線LANでも
安全に活用すべく、VPNのお話をしました。
今回は、具体的な使い方についてです。
■ 念のため復習を。
VPNとは、
Virtual Private Network(仮想プライベートネットワーク)
の略です。
技術的には
通信を暗号化することで、
実質的に専用回線と同じ状況を作る
ということです。
■ ところで、公衆無線LANを使った場合には
通信は次のような経路で相手先に到達します。
自分のパソコン
⇒公衆無線LANのAP(アクセスポイント)
⇒インターネット空間
⇒相手先(サーバ)
今回、VPNによってセキュリティを強化するのは、
自分のパソコン ⇒ 公衆無線LANのAP
までの区間です。
(暗号化されていない場合、
この区間が盗聴されやすいのです。)
【インターネット空間に出た後の通信は
暗号化されるわけではないのでご注意下さい。】
相手先(サーバ)までを全て暗号化する場合は
別な手段/技術が必要です。
ブラウザ上であれば
URLが「https://」から始まっている場合
URLの横に鍵のマークが表示されている場合
には相手先(サーバ)まで暗号化されています。
■ VPNを利用するためのソフト(アプリ)は色々ありますが、
複数のOS(Win/Mac/iOS/Android)に対応したものを
紹介しておきます。
無料でVPNが使える取り組みに
筑波大学が実施している
【VPN Gate 学術実験】
http://www.vpngate.net/ja/
があります。
「学術実験」という位置付けですが、広く無料で使えます。
詳細については、
http://www.vpngate.net/ja/about_overview.aspx
をご覧いただければと。
導入方法はOSによって異なるので、
http://www.vpngate.net/ja/howto.aspx
の手順を参考にして下さい。。
「もっと簡単に使いたい!」という方は、
【Wi-Fi セキュリティ】
http://www.sourcenext.com/product/pc/sec/pc_sec_000898/
をお買い求めいただくのをオススメします。
この製品は、製品紹介サイトにもあるように
「Hotspot Shield Elite」をソースネクスト社が改題および
サポート提供しているものになります。
英語でも問題がない方は、
【Hotspot Shield】
http://www.hotspotshield.com/jp
より無料版を使うことも可能です。
もうひとつ、英語ですが
ネット界隈では比較的よく取り上げられている
【TunnelBear】
https://www.tunnelbear.com/
もご紹介しておきます。
転送量が月に500MBまでなら無料で使えます。
■ なお、筆者環境では正常動作することを確認していますが、
ご利用の際は各自のご判断にてお使い下さい。
今日の【まとめ】
■ 公衆無線LANを使う際にはVPNを利用するのが安全
■ VPNソフト(アプリ)は複数あるのでニーズにあったものを
■ ご利用は各自のご判断にて