■ 2016年より本格的に運用がはじまる
マイナンバー制度の発端を遡ると
1968年の佐藤内閣による
「各省庁統一個人コード連絡研究会議」
に行き着きます。
実に半世紀越しでの制度実現
というわけです。
マイナンバー制度には賛否両論あり
確かに懸念がないわけではありません。
しかし、ITを活用して個人を識別
しようとするならば、
一意性のある番号(=マイナンバー)の
付与は不可避です。
ITシステムを使う以上、
内部的にIDを付与しなければ
データの整合性を保証できません。
コンピュータは基本的に文字列によってしか
違いを判別することができませんから…。
■ 行政のシステム間連携を円滑にし
各種の手続きを迅速に行いたいのなら
マイナンバーは必要不可欠です。
この制度そのものを否定することは
これまで通りの紙ベースでの行政を許容し、
それに伴う非効率によって生じる
無駄(かもしれない)なコストを
未来永劫、受け入れ続けるという
意思表明に他なりません。
監視国家の到来だとか
預金封鎖のための準備だとか、
何かと陰謀論が目につきますが
少々飛躍しているように感じられます、。
現状ではマイナンバーを付与しても
個人情報が一元管理されるシステム構成には
なっていませんから…。
(将来的にどうなるかはわかりませんが。)
■ 究極的に簡単化すると
マイナンバー制度の是非とは
行政がITを活用することの是非と
ほぼ同義です。
制度に賛成するも反対するも
それは自由なのですが、
このあたりは踏まえていただきたいなぁ
というのがITエンジニアの思いです。
■ まぁ、導入当初は運用でそれなりに
混乱するだろうことは目に見えていますが、、。
今日の【まとめ】
■ マイナンバー制度は半世紀越しの悲願?
■ ITで個人を識別する以上は番号付与は不可避
■ 究極的にはマイナンバー制度の是非は
行政のIT活用の是非と同義