【IT論考β】 割引(早割)の名の下に時間を売り渡してはいないか?[#136]

IT

■ 宿泊施設や交通期間などでは

 

  「○○日前までの予約で」

 

  という条件付きで、

  安価になることが多々あります。

 

  いわゆる「早割」の類いです。

 

 

  航空機のチケットではよく使われますし、

  高速バスや新幹線などでも設定がみられます。

 

  割引率が高いことが多いので

  使わないのはもったいないのですが、

 

  気をつけたいのは交換条件として課される

  制約です。

 

 

■ 一般的に割引率が高いものほど

  変更・キャンセルに対する制約が厳しくなります。

 

  もっとも極端なのは、LCCの最安タイプの航空券で、

  キャンセル(払い戻し)が不可能です。

  (※割高な手数料により日程変更可)

 

 

  ほかにも変更やキャンセルに割高な手数料が

  かかるタイプのものは多々あります。

 

 

  もちろん、販売する側からすれば

  早めに予定を決めてくれる人へのインセンティブ

  としての割引なので、

 

  そうころころと変更出来る設計なはずは

  ないのですが、、。

 

 

  見方を変えれば、スケジュールのコントロール権を

  売り渡すことによって割引という対価を得ている

  ともいえます。

 

  つまり、ある種の時間を換金していることになります。

 

 

  スケジュールに変更の余地がないケースは

  よいのですが、

 

  チケットに制約されて、

  人生の糧となる機会を見送る羽目になっては

  本末転倒です。

 

 

  場合によっては、

   変更・キャンセルの手数料を甘んじて支払う

   正規料金での購入を行う

  ということも必要でしょう。

 

 

■ ちなみに、制限が非常に緩いと思われるのは

  「エクスプレス予約」の「早得」で、

 

  発車6分前まで変更・キャンセルが

  通常と同じ条件で行えます。

 

 

  この手のチケットは制約条件を勘案しながら

  使いこなしたいところです。

 

 

 今日の【まとめ】

 ■ 早割の類いは変更に制約があるがゆえに安い

 ■ 見方によってはスケジュールのコントロール権を

   売却していることになる

 ■ 制約条件とのトレードオフを見極めつつ利用を

 

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