【IT論考β】 安いのにはワケがある。[#109]

IT

■ ワゴンセールなどでは、

  いわゆる「ワケあり品」が

  安く売られていたりします。

 

  ハッキリと「ワケありのため」と

  書いていたりするセールもあるくらいで、

 

  つまり、

  安いのには理由があるということです。

 

 

  モノには原価がある以上、

  適正な利潤を乗せていれば

  ある一定水準を下回る価格にはなりません。

 

  それが安くなるということは

  何かしらのカラクリがあるはずです。

 

 

■ 最近のIT業界で多いのは、

 

  「みんなで共有するから安い」モデル

 

  です。

 

 

  クラウド系のサービスはその典型です。

 

  サーバの処理能力やストレージの容量を

  最初から必要十分なだけ確保したら高く付きます。

 

  しかし、クラウド事業者が一定量を確保して

  それを必要なときに必要だけ使うというこを

  多人数で行えば、

 

  リソースの遊びが少なくなり、効率化が

  はかられることになります。

 

  つまり、相対的に安くなるというわけです。

 

  (当然、規模の経済や事業者内での合理化も

   寄与しているわけですが)

 

 

  前回の格安SIMなんかも、

  MVNO業者の確保した回線を多人数で

  シェアするからこそ安くなるという

  側面はあります。

 

 

■ このモデルで安さを追求しすぎると、

  みんなが使い出したときに対応出来ない 

  という現象が起こります。

 

  実際、MVNOなどは利用が増大する

  昼時などは顕著に速度が遅くなるようです。

 

  ネットサービスも利用者が多くなる夜間は

  速度が遅くなるという事例はよくあります。

 

 

■ とはいえ、「オレ様専用」にすると

  お値段が一桁高くなるケースはザラなので、

 

  みんなで共有することの多少の不便さは

  甘受しないとメリットも享受できなくなります。

 

  ワケありであることを理解しつつ、

  うまく使いこなす姿勢が必要でしょうね。

 

 

 今日の【まとめ】

 ■ 原価が存在する以上、安いのにはワケがある

 ■ みんなで共有することで安くしている

   ITサービスは多い

 ■ 激安な場合はピーク時に共有していることの

   弊害が発生することも

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