■ 書籍を自分で電子化する「自炊」が
一時期はやりましたが、
そのおかげかドキュメントスキャナ
の認知度はかなり上がったようです。
そのおかげか、製品開発も活発になり
かなり使い勝手も向上しました。
また、最近ではスマホのカメラで
書類を撮影すると、
紙の部分だけをうまく認識して
切り出してくれるアプリもあります。
このように書類の電子化するハードルは
かなり下がりました。
■ とはいえ、まったく手間がかからない
というわけではありません。
一枚あたりにかかる手間は少なくとも
身のまわりにある書類をすべて対象に
したらかなり時間がかかります。
実際に書類の電子化が効果を発揮
するのは、その書類を参照するときです。
電子化したものの参照しなければ
そのメリットを享受せぬまま終わります。
(保管コストが下がるという点は
今回は別とします)
いまや、デジタルデータならば
ほとんど無尽蔵に保存できるので
片っ端から電子化したくなりますが
それを行うほどに参照される書類の
割合が下がっていきます。
結果として、電子化するために
手間は投じたものの一度も見なかった
というデータが増えることになります。
つまり、投下した手間という投資に
対するリターンが悪くなるのです。
■ そう考えると、書類の電子化に
どこまで積極的に取り組むかは
コスト対リターンの検討が必要かも
しれません。
デジタル化することにメリットが
ある人がいる一方で、
捨ててしまってもほとんど問題ない
という人もいるでしょうから…。
今日の【まとめ】
■ 書類を電子化するのはかなり容易にはなった
■ 参照されない書類は電子化にかかった手間がムダに
■ 手間に対してあまりメリットが出ない場合も?