知識を熟成させる。

ほぼエッセイ

試験直前の一夜漬けというのは試験が終わるとあっさり忘れ去ります。それでも、一夜でも漬けてあれば良い方で、徹夜明けで試験を受けるという猛者もいます。これなど試験が終わった瞬間には忘れてしまうことでしょう。

知識を本当に血肉として活用したいならば、一定期間は寝かす必要があるでしょう。特に、大量の情報を投入したあとはゆっくり寝るべきです。そこで知識を記憶として脳に定着させることが必要です。これは脳科学的もどうやら正しいようです。

ただし、この時点では知識は単なる「情報」としての知識に過ぎません。本当の意味で「血肉」となるには一定期間の熟成が必要なのではないでしょうか。その期間は明確ではありませんが、少なくとも一夜ではありません。

明確なイベントによってそれが結晶となる(=ひらめく)こともあるでしょうし、いつのまにか血肉となり体内に吸収されていることもあるでしょう。いずれにせよ、「あぁ、あれはこういうことだったのか」と実感するときがくれば、本当の意味で自分の知識になったといえるでしょう。

物事の本質はそんな簡単にはわからないということの一例かもしれません。

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