スコープを決めるということ。

ほぼエッセイ

IT業界では「スコープ」という単語が二種類の意味で使われます。ひとつはグログラムにおける変数の参照可能な範囲という意味です。もうひとつは、プロジェクトが対象とする範囲の意味です。

どちらの意味であっても、スコープの管理を誤ると酷い目に遭うというのは共通です、、。つまり、スコープというのは非常に重要な概念ということになります。

プロジェクトというのはITシステムに限った概念ではなく、ある期間において特定の目標を達するための活動であれば、どのような活動もプロジェクトといえます。その意味ではスコープ管理の重要性というのは万人にいえるのかもしれません。

例えば、ダイエットをするにしても「○ヶ月後までに○kgやせる」と決めるのであれば、立派なプロジェクトです。そして、上記で決めたことがスコープとなります。これが定まることで、「では、実際にどういう活動でやせていくか?」という議論に行くことができます。

もし、「とりあえずやせたい」とだけ思ったのなら、その実現性は極めてあやしくなります。まったくスコープが決まっていないからです。これでは具体的に日々どのようなダイエットを行えばよいのか決めることができません。仮に決めたとして、それは何ら具体的な目標値とリンクしないので対した意味を持てません。いきおい、三日坊主となり、いつのまにか元の木阿弥となるわけです。

ところで、人生というのも捉えようによってはプロジェクトになるのかもしれません。終わり(=寿命)は確定していないものの、有限期間で終了する自分自身の活動です。このプロジェクト自体にどのような目標を与えるのかは一つ重要な事柄になります。

そして、さらに人生というプロジェクトの中で、もっとスコープの狭い(小さい)サブプロジェクトが複数走るということになるでしょう。

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