クラウドサービスを利用するにもExit戦略を考えて。

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バズワードかと思われたクラウドという単語、そしてクラウドサービスも、モバイルデバイスの普及にも後押しされて完全に定着した感があります。多くの人が何かしらのクラウドサービスを使っているのではないでしょうか。

クラウドサービスはまだまだ群雄割拠している状況です。となると、今後はなんらかの形で淘汰されていくことが予想されます。実際、すでにサービスを終了したそこそこ有名なWebサービスというのもちらほら出ています。あるいは、先日の某Webメールの障害のように、クラウドサービスが一時的に使えなくなるという事態も存在します。

心構えとして、すべてのクラウドサービスは『非永続的』であると考えて利用するのが良いでしょう。Googleですら、過去にいくつものサービス提供を終了しています。Gmailとて、永続的であるという保証はなんらありません。

無償サービスはもちろんのこと、有償のサービスであっても収益的に行き詰まらないとも限りませんし、トラブルによりデータのロストが発生しないとも限りません。

基本的に、無くなっては困るデータは同時に二箇所以上に保存しておくのが無難です。ローカルとクラウドでもよいですし、異なるクラウドサービス上でもよいでしょう。物理的に離れたところにバックアップデータを置いておくのは災害対策の面でも理にかなっています。

もう一つ大切なのは、サービス提供が終了されるときにデータを取り出すことが出来るかを確認しておくことです。クラウド上に保存できるデータの容量や種類は日々増えているので、色々なデータを保存している人も多いことでしょう。ただし、使い勝手を考えて、クラウド上では特殊な形式でデータが保存されていることもあります。これを、ローカルあるいは別なクラウドサービスにうまく移行できないと、いざというときにデータを失いかねません。もし、そのような方法がないのであれば、そのサービスの利用自体を再考すべきでしょう。

新しいものを使い始めるときは、Exitについて常に考えておかねばなりません。もし、Exitが難しいのなら、そもそもEntryしてはだめなのです。なにもクラウドサービスに限ったことではありませんが…。

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